NZ総選挙、与党勝利…経済の対中依存に拍車か
←map クリックで拡大 ニュージーランドの総選挙(一院制、基本定数120)は,キー首相が率いる与党・国民党が単独過半数を獲得し、キー氏の3期目就任が確実となった。選管によると、国民党は61議席を獲得し、最大野党の労働党の32議席を大きく上回った。
キー首相は中国との関係強化を掲げており、同国経済の対中依存はさらに進む見通しである。
国民党に支持が集まったのは、経済情勢が良好なことによる。
国内総生産(GDP)成長率は2013年4月~14年3月に3・3%を記録。けん引役は、中国向け輸出で、国別輸出額では13年にオーストラリアを抜き、初めて1位となった。富裕層が増加する中国では、幼児向け粉ミルクの需要が高まり、輸入の約8割をニュージーランド産が占める。
キー首相は、中国との関係を重視。今年3月の訪中時には、貿易総額を20年までに現在の1・5倍近い300億ニュージーランド・ドル(約2兆6500億円)に引き上げることで合意した。
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