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ギリシャの財政危機は、2009年の政権交代の際に、それまでの政権が財政赤字の規模を過小に申告していたことが暴露されたことが直接の引き金となった。1999年に統一通貨ユーロが発足したとき、ギリシャは条件を満たせずに参加できなかったことに見られるように、元々、ギリシャの財政状況については不安が囁かれていた。
財政改革を行って、先発の国々に少し遅れて2001年に通貨ユーロを導入したのだが、振り返って統計をみると、財政赤字のGDP(国内総生産)比は3%を超えており、そもそもユーロに参加した時点からずっと条件を満たしていなかったことになる。 ■対外債務の返済には経常収支の黒字化が必要 ギリシャの債務問題では、政府が大幅な赤字を続け、政府債務残高が大きくなってしまったことが注目される。日本も同じように大幅な財政赤字を続け、政府債務残高が膨張しているが、これまでのところギリシャのような問題は起きていない。 日本とギリシャとの違いは、日本は国際収支(経常収支)が黒字基調だったのに対して、ギリシャでは赤字が続いていたことである。 ■ユーロに参加が足かせに ギリシャにはめぼしい輸出品がないことが貿易収支の大幅な赤字の原因とされるが、国内物価が他のユーロ圏諸国に比べて割高となっていたため、割安な 製品の流入を加速して赤字をさらに拡大させたのである。また、黒字を稼ぐ観光業でも、ギリシャ旅行が割高となり,ハンディとなっていたともみられる。 もし,ギリシャがユーロに参加せず,そのまま自国通貨のドラクマを使っていたとすれば、物価が高くなり過ぎて大幅 な経常収支赤字が続けば、ドラクマは下落する。そしてドラクマの下落によって、輸入が減少して輸出や観光業の黒字が拡大して、貿易・サービス収支の赤字を 縮小させるというメカニズムが働いたはずである。 1861 PR |
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