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◆泣く韓国人-沈没船事故で被災者家族号泣韓国の南西部・珍島沖で4月16日に起きた旅客船「セウォル号」沈没事故は、死亡・安否不明者が300人を超す惨事となった。「なんで助けてくれないの」と泣き崩れる母親に、「何千人でも投入して今すぐ助けろ」と怒鳴る父親……。高校の修学旅行生ら数百人規模の犠牲者を出した韓国のフェリー セウォル号沈没事故。 印象的だったのは、被災者の家族らがこのように、ひと目もはばからず、激しく号泣する姿である。元来,強い血族意識のある韓国では、子どもが亡くなった場合に、親族が泣きわめき、強く抗議するのは当然である。 ◆泣かぬ日本人-気丈に振る舞う被災者「自分はこうはならない」──おそらく多くの日本人がそう思ったであろう。3年前の東日本大震災では、被災者や遺族らが悲しみを押し隠す姿、行政の対応に不平を洩らすことなく耐え忍ぶ姿が目立った。人災としかいいようがない今回の沈没事故と、地震・津波という自然災害とではもちろん比較はできないが、日本では、悲劇的な事態に遭遇した際,極力感情を抑え、涙を見せることなく「気丈に振る舞う」ことが,たしなみとされてきた。また,羞恥心も強い この韓国と日本の違いはどこから生まれるのか。これは、どちらが良い・悪いという話ではない。両国の間の文化的ギャップの、現われととらえるべきであろう。 ****** ****** ◆中国,韓国--儒教では、人々に降りかかる禍は天に見放された政府の責任である 昔から中国では自然災害が起きるのは悪政が原因とされてきた。儒教の世界では、人々に降りかかる禍は天に見放された政府の責任とする。 こうした儒教的な精神土壌から韓国では,統治者に対する期待が他国に比べ、よくも悪くも深い。災いの発生を治世の善しあしと関連付け「指導者の徳目は難局に現れる」という風潮は、21世紀のいまも脈々と生きている。 ◆日本-自然災害には抗えないという意識が強い 「日本では、『地震・カミナリ・火事・おやじ』というように、自然災害には抗えないという意識が強いため、闇雲に政府の責任を追及するような風土はない。 ◆米英系のアングロサクソン 狩猟民族である米英系のアングロサクソン。彼等は,一族や大家族ではなく小家族の単位、すなわち核家族で生活することが多いことから,比較的、血族意識が薄い。また、プロテスタントの場合、人は死んでも復活し、すべては神の意思だから、親や子供が死んでも泣いてはいけないと説く。 出典:東工大名誉教授の橋爪大三郎氏 週刊ポスト2014年5月9・16日号 988 PR |
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