米アマゾン・ドット・コムが発表の2019年1~3月期決算は、純利益が前年同期比2.2倍の35億6100万ドル(約3900億円)だった。クラウドサービスなど利幅が大きい事業部門の成長が続き、4四半期連続で最高益を更新した。ただ、主力のネット通販事業は米国内外での競争が激しく、売り上げの伸びは鈍化した。
売上高は17%増の597億ドルだった。伸び率は前年同期(43%増)に比べ26ポイント低下した。売上高の49%を占める直営のネット通販事業の売上高の伸び率が10%にとどまり、前年同期の半分の水準になったのが響いた。
米国のネット通販市場ではアマゾンは5割弱のシェアを握るが,チェーンの米ウォルマートなどが品ぞろえや配送サービスを充実させて追い上げている。中国ではアリババ集団など地場企業に押されており、アマゾンは4月18日には中国国内向けのネット通販事業から撤退すると発表している。